こんばんわ、ともやんです。
上場している会社に勤めている場合、天引きで自社の株を定額積立できる制度が設けられていることがあります。
持株会の場合、積立設定している金額に対して、10%程度の奨励金が出るなんて、福利厚生の一環として設定されていることもあり、単純計算ではお得ですが、実際どうなんでしょうか!?
結論から言うと、あまりおすすめできません。その理由をいくつか紹介したいと思います。
手取りが減る
たとえば3万円を毎月天引きで購入する場合。
賞与支給時には3倍額を天引きされることが多いので、
年間 : 3万円 x 18ヶ月 = 54万円
積立されます。
奨励金10%であれば、
年間奨励金 : 3千円 x 18ヶ月 = 5.4万円
が、株購入金額に上乗せされます。
お得!なんですが、少しだけ落とし穴。
奨励金の分だけ、収入が増えます。
当たり前っちゃ当たり前なんですが・・・。
収入増加→源泉が増えると、税金、社会保険料が上がります。
年収約500万円の方だと、約1.9万円程度引かれることにはなるので、奨励金による増額は3.5万円程度となります。
売買手数料を取られる
持株会で設定できる証券会社は野村證券であることが多いです。
野村證券の場合、手数料を取られます。
図の通り、もし54万円を引き出す場合、約1千円かかります。
先ほどの手取りのお話も含めると2万円程度引かれることになります。
奨励金は10%もらえるけど、実際に増える額は6.3%程度になってしまいます。
リスクが高い!(一番重要)
持株会は、自分が勤めている会社の個別株を購入することになります。
もし会社に何かあった場合、持株会と給料へのダブルパンチが懸念されます。
4.インサイダー取引に該当しない申請が必要
じゃあ、100株になったら即うりすればいいのでは?というとそうとも言い切れません。
売買に有利になる情報を持っていないことを条件に、株の売買をすることが可能です。
会社によってルールはまちまちですが、基本的に売買前に申請書を提出することが求められます。
承認を受けた後に売却可能ですが、上司に書類を提出するので、資産状況などのプライバシーをのぞかれている気分になったり、なんとなくめんどくさかったりします。
気にしない方は構わないんですが、100株だろうが1000株だろうが、申請が必要になります。
持株会運用のメリットもあります
- 勝手に配当再投資をしてくれる
- 定期売買設定はインサイダーに該当しない(自社の持株が魅力的ならむしろメリット)
- 自社の事業をさらに育てる
いかがだったでしょうか。
まだ説明できておりませんが、再投資は投資信託でできるので、持株会でがっつり積立はおすすめできないということがわかるかと思います。
奨励金目当てに持株会をやるより、NISAでインデックス積立した方がリスク分散・税制優遇の両方で圧倒的に有利です。私も持株会の積立額は減らして、NISAの積立に充てています。
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