投資会社の株って買う意味あるの? ソフトバンクGを例に、コストとNAVから考えてみた

NISA

こんにちは、ともやんです。

NISAをはじめると、最初はほぼ全員がインデックスファンド一択になると思います。私もそうでした。

でも少し慣れてくると、こんな疑問が出てきませんか?

「ソフトバンクGみたいな会社の株、なんか面白そうだけどどうなんだろう」

「プロが投資してくれる会社に丸投げしたほうが楽じゃないの?」

今回はそのモヤモヤを、「投資会社に投資するってどういうことか」という視点で整理してみます。

投資会社の株を買うとはどういうことか

まずざっくり整理すると、ソフトバンクグループ(以下SBG)のような会社は、自分でモノを作ったりサービスを提供したりしているわけではありません。

他の会社に投資して、その成長で利益を出す「投資持株会社」です。

つまりSBGの株を買うということは、SBGが保有しているARM(半導体設計)、ビジョンファンド(スタートアップ群)、OpenAI(生成AI)などの資産に、まとめてベットするようなイメージです。

「孫正義さんが目利きした会社群に、まるっと乗っかれる」と言うと、なんか魅力的に聞こえますよね。

なぜ株価が資産価値より安くなるのか(NAVの話)

投資会社を理解するうえで、「NAV(ナブ)」という言葉を知っておくと便利です。

NAVとは「Net Asset Value」、つまり会社が持っている資産を全部足し合わせた純資産価値のことです。

普通に考えると、株の時価総額 ≒ NAVになりそうですよね。でも実際には、ほとんどの投資会社でNAVより株価が低く評価されます。これを「NAVディスカウント」と言います。

なんで割り引かれるのかというと、理由はふたつあります。

ひとつは「中身が見えにくい」という不透明さへの警戒感。どんな資産がどんな状態で入っているかわかりにくいと、投資家はその分を差し引いて評価します。

もうひとつは、会社の運営にコストがかかるという問題です。これが次の話につながります。

見えないコストの話——「手数料ゼロ」は本当か

ここが、私が一番「なるほど」と思ったポイントです。

インデックスファンドを選ぶとき、信託報酬を気にしますよね。0.1%と0.07%なら安い方を選ぶ、あれです。

じゃあSBGの株を買うとき、コストはかかるんでしょうか。

証券会社への売買手数料はほぼゼロ。一見、コストがかからないように見えます。

でも実際には、会社の中で「見えないコスト」が積み上がっています。SBGの場合、大きいのはこの3つです。

① 借入利子
SBGはレバレッジ(借金)を使って投資規模を拡大しているので、その金利コストが発生します。

② ビジョンファンドの運営費
ファンドマネージャーへの報酬や管理費がかかります。

③ 本社の管理コスト
孫さんをはじめとした経営チームの人件費や、持株会社としての運営費です。

これらは自分の口座から直接引き落とされるわけではありません。でも会社の利益を削る形で、じわじわと株主の取り分を減らしています。

「手数料ゼロに見えるけど、会社の中でしっかりコストがかかっている」——これが投資会社に投資するときに知っておくべき本質だと思います。

インデックスETFと並べてみると

インデックスETF(例:オルカン) 投資会社株(例:SBG)
直接コスト 信託報酬 年0.07%前後 売買手数料のみ(ほぼゼロ)
間接コスト ほぼゼロ 借入コスト・ファンド運営費が積み上がる
レバレッジ なし あり(リターンも損失も大きくなる)
分散度 数千銘柄に広く分散 経営者の目利きに依存
透明性 高い(構成銘柄が公開) やや低い(保有資産の評価が複雑)

直近のSBG:NAVディスカウントが急縮小している

話をSBGに戻すと、2025〜2026年にかけてかなり状況が変わっています。

かつてSBGはNAVに対して50〜60%のディスカウントで取引されていました。つまり「1,000円分の資産が600円で買える」に近い状態です。

それが2026年現在、ほぼパー(ディスカウントほぼゼロ)まで縮小しています。

ARMの株価上昇、OpenAIへの投資利益、2026年3月期に日本企業史上初の純利益5兆円超えを達成——これらがNAVを押し上げ、市場の評価が追いついてきた形です。

何が言いたいかというと、「割安で買える時代」はひとまず終わりつつあるということです。

今からSBGを買うとしたら、割安感で買うのではなく「AIテーマへのベット」という意識で入ることになります。

結論:サテライト枠での少額保有はアリだと思う

私自身の整理をすると、こうなります。

コアはオルカンやS&P500インデックスで積み立てながら、サテライト枠で少額だけSBGを持つのは全然アリだと思っています。

ただし、インデックスの「代わり」にはなりません。コスト構造が違うし、孫正義という一人の人間への依存度が高い。長期で持てば持つほど間接コストも積み上がります。

でも100株くらい持っておくと、決算資料を読む動機になるし、ARM・AI・OpenAIの動向が急に自分ごとになる。その「勉強コスト」として考えると、悪くない投資だと思っています。

「コアはインデックス、余剰資金でテーマ投資」——これが私の出した答えです。

個別株を始めるなら、NISA口座でも使えて手数料が安い証券口座を選ぶのが基本です。ともやんがメインで使っているのは松井証券です。初めての人でもサポートが手厚くて安心して使えます。

※本記事は特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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