下落局面で見るべきは株価ではなく「稼ぐ力」|レバレッジの罠とゴールドの買い場もまとめて整理

世界情勢

こんばんわ、ともやんです。

先日の日経平均4%安のような日が来ると、タイムラインは一気に浮き足立ちます。「逃げるべきか」「まだ持つべきか」。でも、そういう時に見るべきは、真っ赤になった株価チャートではありません。その資産の「中身」です。今日は下落局面での物の見方を、株・レバレッジ商品・ゴールドの3つに分けて整理してみます。

詳しくは記事後半で触れますが、下落局面で慌てないための土台になるのは、結局のところ松井証券のようなじっくり型の口座で「現物を長く持つ」体制を作っておくことだと思っています。

株価は「値段」、稼ぐ力は「価値」

株価が下がると、資産が毀損したように感じます。でも株価はあくまでその日の「値段」であって、企業の「価値」そのものではありません。市場は短期的には人気投票、長期的には体重計だ、という趣旨の有名な言葉がありますが、まさにそれです。

だから下落局面で確認すべきはただ一つ。その企業の稼ぐ力(業績・キャッシュフロー)は健在か?です。

稼ぐ力が健在なのに、市場全体のムードや一時的なテーマ離れで売られているだけなら、価格はいずれ価値に収れんしていきます。逆に、稼ぐ力そのものが落ちている——売上が構造的に減っている、キャッシュを生めなくなっている——なら、その株価は戻らないかもしれません。「値段が下がった」と「価値が下がった」は別物。この区別さえできていれば、下落局面の大半は怖くなくなります。ちょうど決算シーズンでもありますし、見るべきはチャートではなく決算です。

「じゃあレバレッジで買えば?」への警鐘

ここで一つ、逆説的な誘惑に釘を刺しておきます。「下がった今こそ、レバレッジ型の投信やETFで買えば一気に取り返せるのでは?」という発想です。

気持ちは分かりますが、レバレッジ型には「減価」という構造的な弱点があります。多くのレバレッジ型商品は「1日ごとの値動きの2倍」を目指す設計です。これが曲者で、相場が上下動を繰り返すだけで基準価額がじわじわ目減りしていきます。

簡単な数字で見てみます。指数が100から始まって、1日目に10%下落、2日目に10%上昇したとします。

  • 指数そのもの:100 → 90 → 99(−1%)
  • 2倍レバレッジ:100 → 80 → 96(−4%)

指数は1%しか減っていないのに、2倍型は4%減。単純な「2倍の−2%」ですらありません。上げ下げを繰り返すレンジ相場が続くほど、この差は静かに積み上がっていきます。だからレバレッジ型は長期の積立にはそもそも向いておらず、監督当局からも長期投資には適さない旨の注意喚起が出ている商品です。

整理するとこうなります。企業の稼ぐ力に賭けるなら現物。日々の値動きに賭けるならレバレッジ。この2つは似て非なる別物で、下落局面の「買い場」で使うべき道具は前者です。

ゴールドの下落も、インフレ目線では買い場

そしてもう一つ、今年ならではの話がゴールドです。国内の金価格は3月に1グラム3万円目前まで上がった後、米金利の上昇やドル高、利益確定売りに押されて、足元では2万3000円前後まで調整しています。高値から見れば2割ほどの下落です。

ゴールドは企業と違って何も稼ぎません。だから「稼ぐ力」の物差しは使えませんが、代わりに実物資産としてインフレから購買力を守るという別の理屈があります。インフレで現金の価値が毎年削られていく以上、その守り役が2割安くなっているなら、これも発想としては同じ「買い場」です。

ただし前回も書いた通り、私はゴールドを総資産の6%程度、上限10%というルールで持っています。買い場だからといって主役にはしない。守りの資産は、あくまで守りの範囲内で拾うのが私の流儀です。

これから口座を作って始める方向けに、使い分けの目安を一言だけ。新しくNISAを始める方には、オリコン顧客満足度NISA部門で3年連続総合1位の楽天証券。投信をじっくり持ち続けたい方やiDeCoも併用したい方には、iDeCoの投信保有でもポイントが貯まる唯一の松井証券がおすすめです。

行列ができてから並んでも、遅い

最後に、感情の話をします。相場が急騰しているとき、証券口座の開設は殺到し、SNSは「乗り遅れるな」で溢れます。要するに、行列ができるんです。逆に、こういう下落局面では誰も並びません。同じ商品が安くなっているのに、です。

株式市場は、セールが始まると客が逃げていく不思議な店だ、とはよく言われる話です。でも冷静に考えれば、稼ぐ力が変わっていない資産を、ムードだけで安く売ってくれているなら、それは並ぶ側に回るべき場面のはずです。本当のチャンスは、行列ができてから並ぶことではなく、誰も並んでいない今、静かに列の先頭に立つことだと私は思っています。

私は今日も航路を守りながら、淡々と積み立てて、なんなら買い増ししていきます。ぼちぼちいきましょう。

松井証券


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