金が下落しても慌てなくていい。むしろ持っておきたい理由を解説

ゴールド

こんばんわ、ともやんです。

最近ニュースで「金(ゴールド)が下落」という見出しを目にして、こう思った方も多いんじゃないでしょうか。「あれ、金って不安なときに買われる安全資産じゃなかったの?」と。

実際、金はこの1ヶ月で1割ほど下げています。あれだけ「最強の安全資産」と言われていたのに、なぜ下がっているのか。そして、下がっている今、どう向き合えばいいのか。今日はそのあたりを、投資を始めたばかりの方にもわかるように、できるだけかみ砕いて整理してみます。

そもそも金とはどんな資産なのか

まず、そもそも金とはどんな資産なのか。ここを押さえると、今回の下落がスッと理解できます。

金は「持っていても利息や配当を生まない資産」です。銀行預金なら利息がつきますし、株なら配当がもらえます。でも金は、ただ持っているだけでは1円も生みません。値上がりして初めて利益になる資産なんですね。

このことが、今回の下落のカギになります。

下落の一番の背景は「金利が高いまま」

下げの一番の背景は、金利が高いまま下がりそうにないことです。アメリカの物価上昇(インフレ)がなかなか収まらず、市場では年末にかけて利下げどころか利上げの可能性まで意識されはじめています。物価が高いとFRB(アメリカの中央銀行)は金利を下げられません。むしろ「まだ下げられない」「下手したら上げるかも」という空気になっています。

ここで先ほどの話に戻ります。金は利息を生みません。一方で、金利が高ければ預金や債券は利息をしっかり稼いでくれます。となると「利息ゼロの金を持つより、利息がつく方がいい」と考える人が増えて、金が売られやすくなる、というわけです。

「有事の金買い」が効かない、皮肉な構図

「でも中東情勢とか不安なニュースもあるよね? そういうときは金が買われるんじゃ?」と思いますよね。ところが今回はその逆が起きています。

中東の緊張で原油価格が上がり、それがさらに物価を押し上げて、結局「金利が下がらない」方向に効いてしまっている。不安が金を支えるどころか、回り回って金の足を引っ張るという、ちょっと皮肉な状況なんです。

加えて、2025年に金が上がりすぎていた反動もあります。去年の金は1年で53回も最高値を更新し、年間の平均価格は前の年より4割以上も上がるという歴史的な急騰でした。上がりすぎたものは、どこかで調整(=反落)が入りやすい。今がちょうどその局面、という見方ですね。

それでも、金を持っておく価値はある

ここまで読むと「じゃあ金なんて持たない方がいいのでは?」と思うかもしれません。でも、私はそうは考えていません。むしろ、こういう下落局面こそ、金が持つ本来の役割を思い出しておきたいところです。

理由は大きく二つあります。

一つ目は、株とは違う値動きをするということです。金は株式とは異なる要因で動くため、株が大きく下がる局面で、金がその下落を和らげてくれることがあります。資産全体を株式だけで固めていると、暴落が来たときに一緒にまるごと沈んでしまいます。そこに値動きの異なる金を少し混ぜておくと、ポートフォリオ全体の揺れがやわらぐ。これがよく言われる「分散効果」です。

二つ目は、通貨の信用が揺らいだときに強いということです。金は特定の国や企業が発行しているものではありません。だからこそ、通貨の価値が大きく目減りするような事態が起きても、金そのものの価値はゼロにはなりません。株式や預金とはまったく違う「最後の拠り所」としての性格を持っているわけです。

こうした役割は、金が下落している今この瞬間も変わっていません。むしろ価格が下がっている局面は、保険を少し安く仕込めるタイミングとも言えます。短期的に下がったからといって慌てて手放すのは、保険を解約するようなものでもったいない、というのが私の考えです。

これから金はどうなるのか

では、これから金はどうなるのか。ここは正直、プロでも見方が分かれています。

JPモルガンは「2026年末には6,300ドルまで上がる」、ドイツ銀行も「6,000ドル超」と強気の予想を出している一方で、もっと慎重な見方もあります。誰にも正解はわからない、というのが実際のところです。

ここで初心者の方にお伝えしたいのは、「金が下がったから今すぐ全部売るべき」と焦る必要はない、ということです。大事なのは、値動きの理由を自分なりに理解したうえで、長い目で資産全体のバランスを考えること。一つの資産の短期的な上下に振り回されないことが、結局いちばんの近道だと思っています。

金を持つなら、投資信託やETFという選択肢

ちなみに「どれくらい持てばいいの?」という点ですが、金はあくまで脇役(サテライト)と考えるのが一般的です。よく言われる目安は、ポートフォリオ全体の5〜10%程度まで。

金は利息も配当も生まない資産ですから、これをメインに据えるのではなく、株式やインデックスファンドといった主役の値動きを和らげる「保険」のような位置づけで、少し添える。これくらいが、初心者の方には扱いやすいバランスだと思います。

そのうえで、「金にも少し興味が出てきたな」という方に向けて、現実的な持ち方を一つだけお話しします。金を持つというと「金の延べ棒や金貨を買う」イメージがあるかもしれませんが、初心者の方にはあまりおすすめしません。保管の手間もかかりますし、買うときと売るときの手数料の差(スプレッド)も大きいからです。

そこで便利なのが、金の値段に連動する投資信託やETF(上場投資信託)です。これなら証券口座の中で、株や投資信託を買うのと同じ感覚で、数百円〜数千円といった少額から金に投資できます。現物のように保管場所を気にする必要もありません。「金そのもの」を買うより、ずっとハードルが低い持ち方なんですね。しかも投資信託なら、毎月コツコツ積み立てることもできます。

こうした金連動の投資信託やETFを買うにも、まずは証券口座が必要になります。私はネット証券をいくつか使い分けていますが、初心者の方には、手数料が安くて操作画面がシンプルなところを一つ持っておくことをおすすめしています。私がメインで使っているのは松井証券で、口座開設は無料、持っているだけで損することもありません。気になる方は、下のバナーから詳細を見てみてくださいね。

松井証券

金の値動き一つとっても、「なぜそう動くのか」を知ると、ニュースの見え方がガラッと変わってきます。下落のニュースに慌てず、金が持つ役割を理解したうえで、自分の資産全体のバランスのなかに上手に組み込んでいきましょう。あなたの資産運用の小さなヒントになればうれしいです。

※本記事は特定の銘柄や投資手法を推奨するものではありません。金額や価格は執筆時点のものです。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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