100万・1000万・3000万の壁」|なぜ最初がつらく、続けると景色が変わるのか

iDeCo

こんばんわ、ともやんです。

投資を始めたばかりのころ、正直こう思っていました。

「毎月積み立てても、全然増えへんな……」

100万円を運用してオルカン(年率7%想定)で増える金額は、年間7万円です。月にすると約5,800円。頑張って積み立ててるのに、運用益がこれだけかと思うと、やる気をなくしそうになりますよね。

でも、これは当たり前のことで、投資には「壁」があります。その壁を越えたときに、初めて複利の本当の力が実感できます。

今回は「100万・1000万・3000万・5000万の壁」をテーマに、なぜ最初がつらくて、なぜ続けると景色が変わるのかを数字で見ていきます。

まず元本別の年間運用益を見てみよう

同じ利回りでも、元本が大きいほど運用益は跳ね上がります。当たり前のことですが、数字で見ると改めて実感できます。

元本 オルカン(7%) S&P500(10%) NASDAQ100(15%)
100万円 7万円/年 10万円/年 15万円/年
1,000万円 70万円/年 100万円/年 150万円/年
3,000万円 210万円/年 300万円/年 450万円/年
5,000万円 350万円/年 500万円/年 750万円/年

100万円のときの年間運用益7万円が、1000万円になると70万円になります。元本が10倍になれば運用益も10倍。これが複利の仕組みです。

第一の壁:100万円→1000万円

最初の壁は、なんといっても100万円から1000万円です。

複利だけで(積立なしで)1000万円に届くまでの年数はこうなります。

  • オルカン(7%):約34年
  • S&P500(10%):約24年
  • NASDAQ100(15%):約17年

複利だけではさすがに時間がかかりすぎます。だからこそ入金力が大事になってきます。初期資金100万円に加えて、毎月3万円を積み立てながら運用した場合はどうでしょうか。

  • オルカン(7%):約13年半
  • S&P500(10%):約11年
  • NASDAQ100(15%):約9年

積立を続けることで、複利だけと比べて大幅に短縮できます。オルカンなら34年が13年半へと、半分以下です。「最初の1000万円が一番しんどい」とよく言われますが、本当にそのとおりで、ここを越えるまでは運用益より自分の入金額のほうが増加に効いてきます。

だからこそ、この時期は入金力を上げることが最優先です。

入金力を上げるために必要なこと

入金力を上げる方法はシンプルで、「収入を増やすか、支出を減らすか」のどちらかです。

  • 仕事を頑張って収入を増やす
  • 固定費を見直して節約する
  • 評価額が増えても生活水準を上げない

最後の項目が個人的にいちばん大事だと思っています。投資を続けていると評価額が増えてきて、「ちょっと贅沢してもいいか」という気持ちになります。でもここで生活水準を上げてしまうと、入金額が減って複利の力が弱まります。

「評価額が増えても、生活は変えない」。これが地味ですが、資産形成においてものすごく重要なマインドセットだと思っています。

NISA貧乏には気をつけろ。でも「無理しない」だけじゃ足りない

NISAを始めたことで「毎月の生活が苦しくなった」という声をよく聞きます。いわゆる「NISA貧乏」です。無理して積立額を増やしすぎて、生活費が足りなくなる状態ですね。

生活を壊すほどの無理は本末転倒です。精神的に疲弊して途中でやめてしまっては意味がありません。

ただ、だからといって「まったく無理しない」のも違うと私は思っています。

本気で資産を増やしたいなら、ある程度のリスクを取る覚悟は必要です。積立額を少し背伸びして設定してみる、オルカンだけでなくNASDAQ100のようにボラティリティが高めの資産を組み合わせてみる。「生活は壊さないけど、できる範囲で最大限やる」というスタンスが大事だと思っています。

周りが「毎月10万積み立ててる」「ボーナス全部NISAに突っ込んだ」と言っていても、それを真似して無理する必要はありません。でも「自分には無理」と諦めて緩めすぎるのもまたもったいない。

淡々と、でも本気で。それが長期投資の正しい向き合い方だと私は考えています。

第二・第三の壁:3000万円・5000万円

1000万円の壁を越えると、運用益の力が一気に実感できるようになります。

オルカン7%で1000万円なら年間70万円。毎月約5.8万円が勝手に増える計算です。積立とは別に、運用益だけでもかなりの金額が積み上がっていきます。

3000万円になると年間210万円(月17.5万円)、5000万円になると年間350万円(月29万円)です。もはや運用益だけで生活費の一部をまかなえるレベルになってきます。

ここまで来ると「早く始めてよかった」としか思えなくなります。逆にいえば、早く始めた人とそうでない人では、同じ積立額でも数年後に大きな差がついてきます。

※これらの運用益は税引き前の概算です。実際にはNISA枠を超えた分には約20%の税金がかかりますが、NISAをうまく活用すれば手取りを大きく増やせます。

インフレという「見えない壁」も忘れずに

もうひとつ忘れてはいけないのが、インフレという存在です。

仮に現金1000万円を銀行に預けたまま年2%のインフレが続くと、実質的な価値はこうなります。

  • 10年後:約820万円相当(18%目減り)
  • 20年後:約670万円相当(33%目減り)
  • 30年後:約550万円相当(45%目減り)

何もしなくても、お金の価値は静かに目減りしていきます。投資は「お金を増やすもの」というより、「インフレに乗せてお金の価値を守るもの」という側面もあります。

銀行に預けているだけでは、実質的に損をしている可能性があります。だからこそ、インフレ率を上回るリターンが期待できる株式インデックス投資に意味があります。

まとめ:壁を越えるために必要な3つのこと

投資で資産を育てるために必要なことは、結局シンプルです。

  1. 早く始める:複利は時間が武器。1日でも早いほうがいい
  2. 入金力を上げ続ける:節約・収入アップ・贅沢をしない。でも無理しすぎず、できる範囲で本気でやる
  3. インフレから資産を守る:現金で持ち続けることのリスクを理解する

最初の100万円が一番しんどくて、1000万円を越えたあたりから景色が変わってきます。NISA貧乏になるほど無理する必要はないけれど、緩めすぎても資産は育ちません。

淡々と、でも本気で。航路を守り続けることが、長期投資の本質だと私は思っています。

そして、複利の効果を最大化するうえで大きいのが、運用益がまるごと非課税になるNISAです。私が使っているのは松井証券で、NISAなら日本株・米国株・投資信託の売買手数料が無料、投資信託の購入時手数料も全銘柄無料です。さらに投資信託を保有しているだけで残高に応じて最大1%のポイントが貯まるので、長期でコツコツ積み立てるのと相性がいいです。口座開設も維持も無料なので、まだの方は早めに用意しておくと、その分だけ複利の時間を味方につけられます。

松井証券

※本記事は執筆時点の情報をもとにした一般的な情報提供であり、特定の金融商品を推奨するものではありません。記載のリターンや到達年数は一定の利回りを仮定した概算であり、将来の運用成果を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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