こんばんわ、ともやんです。
ここ最近の株式市場は、AIや半導体といったハイテク関連の銘柄が主役になっています。指数がぐんぐん上がっていく一方で、その上昇が一部の銘柄に大きく偏っているという話も、よく耳にするようになりました。
こうした相場を見ていると、「指数が好調なのは嬉しいけれど、これだけ一部の銘柄に頼った上昇で大丈夫なんやろか」と、少し落ち着かない気持ちになる方もいるかもしれません。
そんなときに、私が改めて面白いなと感じているのが「優待株」という存在です。今回は、ハイテク一強の今だからこそ見直したい、優待株の魅力について書いてみます。
優待投資といえば、の”あの方”
株主優待と聞いて、自転車で街を駆け回りながら優待生活を送る、某有名投資家さんを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
たくさんの優待株を保有し、優待でもらった商品や食事券で日々の暮らしをまかなう姿がテレビなどで紹介され、「優待生活」という言葉とともに広く知られるようになりました。優待投資の楽しさを世の中に伝えた立役者と言ってもいいでしょう。
もちろん、誰もがあそこまでやる必要はありません。ただ、配当だけでなく優待というかたちでも企業から還元を受けられる、という考え方そのものは、初心者の方にとっても親しみやすい入口だと思います。
優待株の魅力とは
優待株の魅力は、大きく分けて二つあります。
ひとつは、配当金に加えて優待品という「もうひとつのインカム」が得られることです。自社製品、食事券、QUOカードのような金券など、企業によってさまざまな優待が用意されています。お金とはまた違った、生活で実感できる還元を受け取れるのが楽しいところです。
もうひとつは、優待を出している企業には、私たちの生活に身近な内需系の会社が多いことです。食品、外食、小売、日用品といった、景気の波に比較的左右されにくい業種が並びます。普段の暮らしで馴染みのある企業が多いので、初心者でも事業内容をイメージしやすいという良さもあります。
今の相場で優待株を見直したい理由
ここからが、今回いちばん書きたかった話です。
先ほど触れたように、最近の相場はハイテク関連の銘柄が中心となって動いています。こうした銘柄は値動きが大きく、上がるときは大きく上がりますが、下がるときの振れ幅も大きくなりがちです。
実際、ハイテク株が大きく下げた場面で、指数全体が一日で大きく崩れることもありました。ところがそのとき、生活に身近な内需系の銘柄は、相対的に落ち着いた動きを見せたり、むしろ買われたりすることもあったのです。
これは、優待株に多い内需系の企業が、ハイテク株とは値動きの性格が違うことを示しています。同じように下がるのではなく、別のリズムで動く。だからこそ、ハイテク一辺倒のポートフォリオに優待株を少し加えておくと、全体としての値動きの揺れがやわらぐことがあります。
加えて、優待株には「株価が下がっても、配当と優待というかたちで何かが手元に残り続ける」という安心感があります。画面の中の評価額が減っていても、優待品はちゃんと届く。この実感があると、相場が荒れたときでも慌てて売ってしまわずに済む、という心理的な支えにもなります。
派手に値上がりを狙う存在ではありませんが、相場が一方向に偏っているときほど、こうした「違う性格を持つ株」をひとつ持っておく意味は大きいと、私は感じています。
私が「1社集中」をやめて分散に切り替えた話
ここで、私自身の体験を少しお話しします。
私はもともと、勤め先の持株会を通じて、自社株をある程度まとまった株数で持っていました。給料から天引きで積み立てられるので手軽ではあるのですが、よく考えると、給与もこの会社から、資産の大きな部分もこの会社の株、という状態になっていました。一つの会社に、生活も資産もまとめて預けているような格好です。
そこで私は、保有していた株のうち100株だけを残し、残りを売却することにしました。
なぜ100株を残したかというと、株主優待は100株(1単元)を持っていれば受け取れるケースが多いからです。多くの企業では、それ以上の株数を持っていても、もらえる優待が増えるわけではありません。つまり、優待を受け取るという目的だけなら、100株を超える分は「優待の面では働いていない株」になっていたわけです。
優待のためにたくさん持つ必要がないのなら、その分を別の優待銘柄に振り向けたほうが合理的です。私は売却して得た資金で、業種の異なるいくつかの優待銘柄を新たに買いました。
こうすることで、二つの良いことがありました。一つは、一つの会社に資産が偏っていた状態が解消され、複数の会社に分散できたこと。もう一つは、同じ資金でより多くの会社から優待を受け取れるようになったことです。リスクを抑えながら、楽しみはむしろ増えた、という感覚です。
優待株を考えるときは、「一つの銘柄をたくさん持つ」よりも「複数の銘柄を100株ずつ持つ」ほうが、分散の面でも優待の面でも理にかなっていることが多い。これは、私が実際に手を動かしてみて実感したことです。
優待株を持つときの注意点
とはいえ、優待株にも注意しておきたい点があります。
まず、優待はいつでも変更されたり、廃止されたりする可能性があるということです。実際、長く親しまれてきた優待が、内容を変えたり使い勝手が変わったりすることは珍しくありません。「この優待が目当てで買ったのに」とならないよう、優待はあくまで「おまけ」くらいの気持ちで考えておくのが安全です。
次に、優待利回りの高さだけで選ばないことです。優待の額面が魅力的に見えても、肝心の企業の業績が苦しければ、配当の減配や優待の廃止につながりかねません。優待や配当の裏側にある、企業そのものの健全さを見ておくことが大切です。
そして、優待目当てであれこれ買い集めると、銘柄数が増えて管理が大変になります。あくまで自分のポートフォリオ全体のバランスの中で、無理のない範囲で持つのがいいと思います。
優待株を始めるなら、まずは証券口座から
優待株を買うには、株を売買できる証券口座が必要です。私が使っているのは松井証券です。
松井証券は、NISAなら日本株の売買手数料が無料です。優待株を「複数の銘柄を100株ずつ」のスタイルで揃えていくと、その分だけ売買の回数も増えるので、手数料がかからないのは地味に効いてきます。さらに、配当金を非課税で受け取るための「株式数比例配分方式」にも対応しているので、設定さえしておけば配当も満額受け取れます。
100年以上の歴史があるネット証券で、画面も分かりやすく、初心者が最初の口座を持つのにも向いています。口座開設は無料なので、気になる方は下のバナーからチェックしてみてください。
おわりに
今回は、ハイテク一強の相場で改めて見直したい優待株について書いてきました。
大事なのは、優待株は「主役を入れ替えるもの」ではないということです。コアとなるインデックス投資はこれまで通り続けながら、その脇に、値動きの性格が違う優待株をサテライトとして少し添える。そんな付き合い方が、私にはしっくりきます。
相場が一方向に盛り上がっているときほど、心地よく投資を続けるための工夫が効いてきます。航路を守りながら、自分のペースで投資を楽しんでいきましょう。
※本記事は執筆時点の情報をもとにした一般的な情報提供であり、特定の銘柄を推奨するものではありません。株主優待の内容や条件は変更・廃止される場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いします。


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