こんにちは、ともやんです。
先日、ふと「2010年頃と比べて、株式投資の世界って何が劇的に変わったんだろう」と考える機会がありました。調べれば調べるほど面白い発見があったので、今日はその「主役交代の歴史」を整理してみたいと思います。
特に印象的だったのは、「昔は日本企業が世界を引っ張っていた」というイメージと実際の歴史の間に、実は大きなギャップがあったことです。順を追って見ていきましょう。
なお、私自身は日本株・米国株・投信の売買手数料が無料の松井証券
のNISA口座でコツコツ積み立てています。詳しくは記事後半で触れますね。
1989年、NTTが世界の頂点に立っていた時代
「日本企業が世界を席巻していた」というイメージ、実はこれは2010年の話ではなく、1989年のバブル絶頂期の話なんです。当時の世界時価総額ランキングは以下の通りでした。
| 順位 | 企業名 | 時価総額(億ドル) |
|---|---|---|
| 1位 | NTT | 1,638 |
| 2位 | 日本興業銀行 | 715 |
| 3位 | 住友銀行 | 695 |
| 4位 | 富士銀行 | 670 |
| 5位 | 第一勧業銀行 | 660 |
※ビジネスウィーク誌1989年7月17日号を基にしたダイヤモンド社のデータより。6位はIBM(646億ドル)で、日本勢以外がやっと登場します。
世界トップ10のうち7社、トップ50社では実に32社が日本企業。トップ5はすべて日本企業という、今では考えられない状況でした。しかもトップ50にランクインした金融機関は17社あったのですが、その17社すべてが日本勢だったというから驚きです。日本の半導体産業も、この頃は世界シェア約5割を誇っていました。
主役交代は「二段階」で起きていた
日本からアメリカへの主役交代は一度きりではなく、実は二段階で起きています。まず全体像を図にするとこんな感じです。
第一段階:日本の金融・製造業 → 米国IT・プラットフォーマー(〜2016年頃)
バブル崩壊後、日本は「失われた20年・30年」と呼ばれる長期低迷に入りました。一方アメリカではApple、Google、Amazon、Facebookが台頭し、2016年時点で世界トップ50社に入る日本企業はトヨタ1社のみに後退しました。日本の半導体シェアも2010年代終盤には10%程度まで低下しています。
第二段階:米国IT・プラットフォーマー → 半導体・AI企業(2020年代〜)
米国ハイテクの中でも、さらに主役交代が進行中です。NVIDIAの時価総額は2023年5月に1兆ドル、2025年7月に4兆ドル、そして2025年10月には史上初の5兆ドルを突破しました。業績の変化を並べると、その凄まじさがよく分かります。
| 項目 | かつて | FY2026 |
|---|---|---|
| 売上高 | 50億ドル (FY2016) |
2,159億ドル 約43倍 |
| データセンター向け売上比率 | 約27% (FY2020) |
約90% |
※FYは会計年度(FY2026は2026年1月期、売上高2,159億ドル=約35兆円※1ドル161円換算)。データセンター比率はFY2020:29.8億÷109.2億ドル≒27%、FY2026:1,937億÷2,159億ドル≒90%。
もはや「ゲーム用GPUの会社」ではなく、AIインフラそのものを担う企業に変貌しています。ちなみに、プロ投資家がどれだけ半導体に集中しているかは、BofAのファンドマネージャー調査を解説した記事でも取り上げました。半導体ロングは調査史上最高の「密集トレード」になっています。
製造の主戦場は台湾へ、国策級の投資対象に
TSMCは2025年第4四半期に2nm世代の量産を開始し、Appleが2026年向け生産能力の半分以上を確保したと報じられるほどの争奪戦になっています。半導体は単なる部品ではなく、経済安全保障上の戦略物資という位置づけに変わりました。
米国の業界団体SIAの予測では、CHIPS法による投資で米国内の製造シェアは2022年の10%から2032年には14%へ拡大する見通しです(CHIPS法がなければ8%まで低下していたとの試算も)。日本でもラピダスが2027年の2nm量産を目指しています。
NISA投資家として、この歴史から学べること
「世界の中心」は固定されない:1989年の日本、2016年の米国IT、2020年代の半導体・AI企業と、わずか35年で主役は二度も交代しています。今絶対的に見える企業も、10年後にどうなっているか、10年後も「世界の中心」であり続けているかどうかは、誰にもわかりません。
集中投資には歴史的な前例がある:今のS&P500の上位集中は、1989年の日本市場の極端な集中と構造的に似ています。オルカンやS&P500に投資しているつもりが、実質的には少数の巨大企業に賭けている状態だと意識しておいて損はないと思います。オルカンの中身がどれだけ米国メガテックに寄っているかは、「オルカンは守りじゃなくて攻め」の記事で詳しく解説しています。
だからこそ私は、オルカン+NASDAQ100だけでなく、ゴールドのようなサテライト資産も一定比率で持つようにしています。主役交代がいつどんな形で起きても、航路を守れるポートフォリオにしておきたいですね。
まとめ:主役が代わる時代の「動ける口座」
35年で主役が二度も代わったということは、これから先の投資人生でも、ポートフォリオを見直したくなる場面がきっと来るということです。そのとき地味に効いてくるのが売買コストです。
私が使っている松井証券
のNISAは、日本株・米国株・投資信託の売買手数料がすべて無料。投信の購入時手数料も全銘柄無料なので、「積み立てを続ける」ことにも「構成を入れ替える」ことにもコストがかかりません。投信を持っているだけで最大1%のポイント還元もあります(インデックスファンドは還元率低めですが、口座開設・維持は無料です)。主役交代の歴史を眺めたあとだと、「いつでもコストゼロで動ける口座」の価値がじわっと分かる気がします。
今日はいつもと少し違う切り口でしたが、歴史を振り返ると投資の視点が広がる感じがして、個人的にはとても面白い調べものでした。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。数値は執筆時点の公表データに基づきますが、正確性を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。本記事にはアフィリエイト広告を含みます。


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