こんばんわ、ともやんです。
7月に入って、そろそろ「サマーラリー」という言葉を耳にする時期になってきましたね。夏場に米国株が上昇しやすいというアノマリー(経験則)のことですが、実はこの後にやってくる「夏枯れ相場」のほうが、日本株にとっては大事だったりします。
今日は、この夏場特有の値動きのクセと、それに対して私がどう向き合っているかを整理してみたいと思います。「なんとなく夏は相場が動かへんな」と感じたことがある方は、その正体がスッキリするはずです。
先に結論:NISA積み立て組は気にしなくてOK
最初にお伝えしておくと、今回の話は主に個別株やサテライト運用をしている方向けの内容です。オルカン・NASDAQ100などをコツコツ積み立てているNISA組の方は、こうした季節的な値動きに合わせてじたばたする必要はありません。淡々と積み立てを続けるのが一番です。
むしろ、夏場に株価が下がる場面があれば、それは同じ積立額でより多くの口数を買える「押し目」になります。長期の積立にとっては、夏枯れはチャンスにもなり得るということですね。
7月は「サマーラリー」で上がりやすい
まず前半戦です。7月はアメリカを中心に、株価が上がりやすい傾向があるとされています。これが「サマーラリー」と呼ばれるアノマリーです。米国では独立記念日(7月4日)からレイバーデー(9月第1月曜日)までの夏場を指すことが多く、夏のボーナスやバカンス前の買いが背景にあると言われています。
過去のデータを見ても、この「上がりやすさ」は7月いっぱいまでというのが一つの目安です。日本株も米国株に連動しやすいので、7月は比較的強含みになりやすい時期といえます。
このタイミングで含み益が大きく乗っている個別株については、無理に握り続けるのではなく、段階的にウェイトを引き下げていくというのも一つの考え方です。もちろん「絶対にこうすべき」というものではありませんが、利益が乗っている銘柄ほど、この後の調整局面で下げ幅も大きくなりやすいという側面はあります。
8〜9月に効いてくる2つの重し
一方で、8月から9月にかけては相場の雰囲気が変わりやすくなります。これがいわゆる「夏枯れ相場」です。理由は主に2つあります。
1つ目は、海外投資家の夏季休暇による商い減少です。東京市場の売買代金は海外投資家が7割前後を占めていますが、欧米では7〜8月に長期休暇を取る文化が根強く、彼らが市場から離れることで取引量が大きく減ります。参加者が減ると、わずかな売りでも相場が大きく動きやすくなります。
2つ目は、アノマリー的な円高圧力です。夏場は薄商いで需給が偏りやすいうえ、8月は米国債の利払いが集中し、受け取ったドルを円に換える動きからドル安・円高に振れやすいと言われています。円高は輸出企業の業績懸念につながるため、日本株全体の重しになりがちです。
実際、過去30年の日経平均の月別平均騰落率を見ると、7月から10月にかけてはマイナスになりやすく、本格的な回復は11月以降という傾向が確認されています。「夏は上値が重い」というのは、データ上もある程度裏付けのある話なんですね。
ただし「毎年必ず」ではない点に注意
ここは正直に書いておきたいのですが、夏枯れ相場は「毎年必ず起きる法則」ではありません。
たとえば直近では、夏場にむしろ取引が活発になり、株価も堅調に推移した年もありました。年によって夏の相場はまったく違う動きになります。あくまで「過去に観測されやすかった傾向」であって、絶対のルールではないということです。
だからこそ、この傾向を理由に保有株を慌てて全部売る、といった極端な行動は禁物です。「そういうクセがあるらしい」と頭の片隅に置いておくくらいが、ちょうどいい距離感だと思います。
資金の一部をディフェンシブ・高配当バリューへ
こうした夏場の不透明感に備える一つの方法として、資金の一部を内需大手のディフェンシブ株や、PBR改善・株主還元に積極的な高配当バリュー株へ一時的にシフトさせるという考え方があります。
ディフェンシブ株は景気や為替の影響を受けにくい業種(食品・医薬品・インフラ関連など)が中心で、相場全体が不安定なときの避難先として意識されやすいカテゴリーです。また、PBR改善や増配・自社株買いに積極的な企業は、株価が調整局面でも株主還元姿勢が下支えになりやすい傾向があります。
もちろんこれは「全部売って乗り換える」という話ではなく、あくまで資金の一部を一時的に振り分けるイメージです。この考え方は、以前書いた優待株やディフェンシブ株についての記事とも通じる部分があるので、あわせて読んでもらえると分かりやすいと思います。
高配当ファンドでシフトするという選択肢
個別株を選ぶのが難しいという方は、高配当系の投資信託を使ってこうしたシフトを行うという方法もあります。
私は以前、SBI日本高配当株式ファンドの中身を全部調べた記事を書いたことがありますが、このファンドは楽天証券では取り扱いがなく、松井証券なら購入できます。松井証券は投資信託の取扱本数が業界トップクラスまで拡充されていて、こうした「他社にないラインナップ」に出会えるのも強みの一つです。
さらに、保有残高に応じて最大1%のポイントが還元される制度もあり、長期でコツコツ持つほどお得感が増していきます(還元率は銘柄によって異なります)。NISA口座なら投信の売買手数料も無料なので、コストを抑えながら選択肢を広げたい方には検討しやすい環境だと思います。
「航路を守る」スタンスとどう両立させるか
私自身は基本的に、オルカン・NASDAQ100を中心としたコア資産は動かさず、「航路を守る」というスタンスを大切にしています。市場が多少荒れても、コアの部分で狼狽売りをしないというのが長期投資の土台だと思っているからです。
その上で、サテライト部分(個別株や高配当ファンドなど)については、こうした季節的な値動きのクセを踏まえて多少ウェイトを調整することはあります。あくまでコアはそのまま、サテライトの中で「守りを固める」くらいの温度感です。
「絶対に当たる法則」ではなく、あくまで相場の傾向として知っておく。そうすることで、いざ値動きがあっても振り回されにくくなる、というのが個人的な実感です。
まとめ
- 7月は「サマーラリー」で米国株・日本株ともに上がりやすい傾向
- 8〜9月は海外投資家の休暇による商い減少+アノマリー的円高圧力で、上値が重くなりやすい(夏枯れ相場)
- ただし「毎年必ず」ではなく、あくまで過去に観測されやすかった傾向
- 資金の一部をディフェンシブ株・高配当バリュー株へ一時的にシフトするのも一つの備え方
- NISA積み立て組はそのまま淡々と継続でOK。むしろ夏枯れは押し目になり得る
- コア資産は動かさず、サテライトの中での調整にとどめるのがポイント
夏場の値動きに一喜一憂せず、コツコツと「航路を守る」投資を続けていきたいですね。それでは、また。
※本記事は執筆時点の情報をもとにした一般的な情報提供であり、特定の金融商品や投資手法を推奨するものではありません。アノマリーは過去の傾向であり、将来の値動きを保証するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

コメント